ザリーフ外相は、アメリカの雑誌「ナショナル・インタレスト」のインタビューに対し、アメリカが核合意から離脱する可能性について、「アメリカは、トランプ政権時代にある現在、事実上核合意の一員ではなかったのと変わりなく、ほぼ全ての取り決めに違反した」と述べています。
また、「アメリカが正式に核合意から離脱すれば、その結果はすぐに現れる。そうなれば、イランもおそらく、核合意残留に向けた全ての取り決めを反故にするだろう」としました。
さらに、アメリカが核合意にどのように違反しているかについても、「トランプ氏がアメリカ大統領就任後に行った表明は全て、核合意の効力の弱体化に向けた工作に始まり、対イラン投資の断念を薦めるための貿易関係者との交渉、イランと他国との正常な通商関係の妨害などといったものにまで及び、これは核合意への違反だ」と語っています。
ザリーフ外相はまた、「核合意には、トランプ氏に対し大統領就任時から、核合意に反する見解表明を禁じる特別な条項が盛り込まれている」と述べました。
さらに、「アメリカの現政権の政策は、最終的に世界の平和と安全のためどころか、アメリカの利益すらならないだろう。それは、アメリカ自身が複数の協議において、自らを信用できないパートナーであると表明してしまったからだ」としています。
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